双子パパは今日も最愛の手を緩めない~再会したパイロットに全力で甘やかされています~

 母は「あらまあ、かわいい盛りね」とか言いながら、ノベルティグッズを探しに行った。

 こんなことならば俺ももっと集めておけばよかった。休み明けにはもらえるだけもらってこよう。

「いろいろあったわよ。双子じゃ喧嘩にならないように同じものが二個ないとね」

 飛行機の形をしたぬいぐるみのようなポーチだの、タイヤがついたおもちゃがいくつか。

 早速明日持っていこう。

「今日は泊っていくんでしょ」

「いや、帰るよ」

「なに言ってるの。夕食ぐらいは食べていきなさい」

 時計を見れば夕方の四時。茉莉と別れたその足で来たから半端な時間だ。

「兄さんはフライト?」

「そうよ。帰りは明日の予定。お父さんは七時には帰るわ」

 兄は国際線のパイロットなので偶然空港で会ったりするが、父はすでに引退したから、家に帰らなければ会えない。

 そういえばしばらく顔を合わせていなかった。

「わかったよ。今日は泊る」

「じゃあ、すき焼きにしようかしら」