双子パパは今日も最愛の手を緩めない~再会したパイロットに全力で甘やかされています~

「あら、双子ちゃんなの? かわいいわね」

 散歩中らしき老婦人がにっこりと微笑む。

「ありがとうございます」

 礼を言う私の横で、子どもたちは婦人をキョトンと見上げる。双子ちゃんの意味もまだよくわかっていないのだ。

 老婦人に飛行機のぬいぐるみを「かっこいいわね」と褒められて、大空と翔真は満足そうに「ひこーき」と胸を張る。

「若くて綺麗なママでいいわね、坊やたち」

「うん。ママきれいー」

 子どもだから許される身内贔屓に、思わず老婦人と声を上げて笑い合った。

「ありがとうございます」

 大空と翔真は二十六歳のときに出産した。アラサーなのでそんなに若いママじゃない。

 ほぼすっぴんだから若く見えたのか。

 私はどちらかといえば童顔だが、化粧によってかなり雰囲気が変わると言われる。よく言えば化粧映え、悪く言えば特徴の少ない、平凡な顔なのだ。

『笑ったとき、弓なりになる君の目は人をほっとさせるな』

 そんなふうに褒めてくれた彼とは、三年前に別れた。