どんな君でも愛してる


「そうか。娘もとんでもないお嬢様だったんだな。お前からすごい勢いで電話がきたので、すぐに気になって調べた。合併条件が良くてね、つい軽く考えていたが、調べると結構社長周辺に素行も含めて問題があった。会社の業績悪化はそれが理由かもな」

「そうでしたか。とにかく断ってくれたんですね」

「ああ、断った。安心しろ。お前、まさか結婚相手を仙台から連れ帰ったんじゃないだろうな」

「いや、それはないがそろそろ本腰入れるよ。こっちに戻るしね」

「信也。実はうちの会社のことだ。戻ってくれないか?」

 やはりその話だったか。

「急にどうしたんだ。義兄さんがいるだろ?」