彼は私を優しく抱きしめた。 「ありがとう」 「誰も来ないし、僕も入らないから、ひとりでゆっくりしておいで」 「はい」 そして本当に気持ちのいいお風呂を堪能して、着替えて出ると部屋に大きな花束が置いてあった。 「どうしたの、これ?」 「ん?」 彼は私の手を引いて座らせると、ポケットから箱を取り出した。蓋を開けるとそこには眩い光を放った指輪があった。 「凛花。僕と結婚してほしい」