「え?だって凛花も行くんなら、私も行きたい」
「おい、俺を置いていく気かよ?」
「え?相川君も一緒に行けばいいじゃない。課長が誘ってくださっているんだし、そうですよね?」
「ああ、そうしてくれ」
「それで、川村は怪我の方大丈夫そうですか?」
「ああ。打撲とか治療中だ。特に左肩が上がらないらしくて、記憶が戻って吐き気がなくなったらそちらの治療も入るかもしれないな。リハビリとかも今は無理だろう」
「凛花。かわいそうに……」
「川村なら乗り越えられる!俺は信じてる」
「そうだな。時間が出来たらふたりは会いに行ってやってくれ」
「わかりました」
そこで別れた。