どんな君でも愛してる


「少し様子を見ましょう。打撲など色々ありますが、今は頭を打ったことのほうが心配でした。吐き気などなく記憶も戻って落ち着いてきたら、外科的治療もしていきます」

 先生はまた何かあれば呼んでくださいと言うと、出て行った。母と彼が残った。

「ママ、紹介します。お付き合いしている並木信也さんです」

「はじめまして、並木と申します」

「凛花の母です。何も聞いてなかったので驚きました。この子は男性とお付き合いできないとずっと言っていたの」

 並木さんは母を見て、私を見た。彼は返事を私に委ねたと思った。私は母に言った。

「彼は私の胸の傷のことも知っているの。それでもいいと言ってくれた」

 母は目を見開いて、私を見ると、ふっと息を吐いて微笑んだ。