「ねえ、凛花ちゃんはうちと片山さんちとどっちがいい?」 「……そうですねえ……」 またはじまった。私が黙って野菜炒めを頬張っていたら、声をかけられた。 「川村さん、外線電話だよ。違う会社の人。君をご指名」 「あ、はい」 私が皆さんに頭を下げながら、カラの弁当箱を持って事務所に戻る。 「お待たせしました、川村です」 「凛花」 驚いた。信也さんだった。