私はびっくりして北野さんの横顔を見た。
「どうしたの、北野さん。だってあんなにあなたのこと可愛がって私に言うくらいでしょ。会社であなたがどうなってるか心配なんじゃないの?」
「それは違います。いいです、どうせわかりません。すみませんが、私早めにお昼頂いてもいいですか?」
時計を見るともうすぐ12時10分前だ。本当ならもうちょっとねと言いたいところだけど、そう言わせない悲し気な雰囲気が漂っていた。
つい、うなずいてしまう。彼女は私の顔色を見てため息をついた。
「わかりました。とりあえず時間までは席にいますから……じゃあ、先に戻ります」



