「凛花。うちの会社へ来いよ。残していくのが心配なんだ」
「信也さん……」
うちが撤退すると、SUNAの経営がどうなるかわからない。俺はSUNAを見捨てられないから戻ったらなんとかするつもりだが、あの社長のことだ、凛花を逆恨みする可能性がある。
「凛花は仕事もできるし、うちでは大歓迎だぞ。それにノアが作ったハンドクリーム大好きだろ。ここにもあるし……」
「私が今の仕事好きなの知ってるでしょ?」
「……」
「気持ちは嬉しい。ありがとう、信也さん。でもSUNAにいるから……たまには遊びに来てね。皆待ってる」
それはないだろう。今後を考えるとSUNAでの俺の評判は地に落ちるかもしれない。だからこそ、凛花を残したくなかったんだ。



