「ねえ、わかるように教えて頂戴。並木さんは何なの?そういえば、北野さんは知り合いだったの?」
「知り合い、そうね、もっと早く関係を持てたら違っていたかもしれないけど、彼はうちと合併を考えていた会社の息子よ。ここにいるけど、内密にしている。あなたにも教えてないのね。あなたもその程度ってことよ」
「……」
驚きすぎて声が出ない。なんて言った?合併?会社の息子って何?
彼女は嬉しそうに私を見て出て行った。
* * *
彼の誕生日は三日後だった。彼を家に招待しようと決意していた。料理は得意だし、彼の好きなものをそろえて準備していた矢先だった。



