どんな君でも愛してる


 ようやく、奥歯に詰まったものが取れた感じだ。お互い、これで元に戻れると助かる。

 何しろ、こいつはうちの課のエースだ。こいつにそっぽを向かれたら、俺の仕事がやりづらい。

「ああ、これで安心だ。お前が仕事をしてくれないんじゃないかと俺はどれだけひやひやしていたか。お前にうちの課はかかっているんだぞ。これからも頼むな」

「わかってますよ。でも課長もすごいです。皆言ってますよ。ここだけの話、前の課長の三倍くらいはすごいと皆言ってます」

「そうか、光栄だ。皆の期待にこたえられるよう頑張るよ」

「ええ、頑張りましょう。例の販路取りますよ」

「ああ、頼むぞ」

 相川の肩をたたきながら、俺達は店を後にした。