「手籠めにしたとかじゃないですよね?あいつ、経験なさそうだし、あなたは百戦錬磨でしょう」
ドン!
俺はこぶしを机にたたきつけた。まずい。周りがこちらを見た。感情を抑えられなかったのは俺の方だった。
「……相川、お前。俺をそんな男だと思って見ていたのか?」
俺の顔色が変わったのを見た相川は蒼白になった。そして、小さな声で言った。
「すいません。口が滑りました。そんなわけないのはわかってましたが、俺は何度もあいつに直接気持ちを伝えてきたつもりなのに全く本気にしてもらえなかった」
「お前は彼女に聞いたところ、毎回、酒に頼らないと彼女に本当の気持ちを伝えられなかったんだろ?だから本気にされないんだよ。彼女の前だとチキンになるんだな」



