う、わぁ……。
それ、私のイヤホン……!
しかも音楽流しっぱなし!!
「へぇ。紬ちゃん、本当に僕たちのファンなんだね。この曲、新曲だよね。今度のライブで初披露するやつ」
「なんだよ、大輝。勝手に紬ちゃんのイヤホン突っ込むな。返せよ」
「やだよ。僕の可愛い妹が使ってるイヤホンから僕たちの音楽が流れてるんだよ?愛を確かめたいじゃん」
……な、何を言ってるのよ、大輝くんは。
かっこいいを通り越してなんか怖い……。
思いがけない発言に若干引いてしまう。それは私だけじゃなくて、皇輝くんも同じみたいで。
呆れたようにため息をついている。
「まぁ、後で返せよ。……紬ちゃん、ちょっとこっち来て」
「へ?皇輝くん?」
そのまま皇輝くんは大輝くんのことを置いて、私を部屋の外へ連れ出す。
何が何だか分からないまま、私は腕を掴まれた。掴まれた部分がジンジンと熱くなる。



