「は?」



俺の言葉に反応したのは、意外にもここの医者である香椎先生だった。



「あなた達、5人で暮らして華恋が何かあった時守って行けるわけ?」




え?



どういうこと?




「香椎先生!」





真琴先生は、まだ言葉を続けようとした香椎先生口封じするかのように、香椎先生を我へ帰らせた。





「すみません。」




そう言葉にしてから、香椎先生はずっと華恋の表情を見ていた。




けど、華恋はずっと俯いていて、香椎先生と目を合わせようとしなかった。


いつも、冷静で感情的になったことのない香椎先生が、どうしてここまで華恋を気にしているのか、心に引っかかった。




たしかに、この中では1番華恋が心に深い傷を負ってきた。



けど、華恋はここ数年でだいぶ変わった。



そんな華恋の成長に、先生達も安心してたんじゃないのか?