私はずっと自分を認めてほしかった。
でも、それは叶わなかった。だって私は「殺人鬼の娘」だから。
誰にも認められないし、拒絶される。誰かに近づこうとすれば怖がられて影で「気持ち悪い」と言われる。
父が起こした事件は父の問題であって私には関係ないことなのに。そもそも父に近づけば睨まれたり暴言を吐かれるので近づかないようにしていた、性格とかも全然知らないし関わった記憶すらもほぼほぼない。なのになんで私が疎まれるのか正直理解できない。
でも、もうその祈りは諦めるしかないんだってずっと思ってた。

そんな時私は、「あなた」に出会った。

あなたのこと、始めは嫌いだった。諦めた祈りに希望をもたせるなって、どうせ裏切るんだろって正直ムカついてた。
でも、途中で気づいた。あなたは私以外の人にも誰にも分け隔てなく接していた。例え、どんなに暗い人だって、喋らない人だって、怪我をして無惨な姿になっている人だってあなたは笑顔で話しかけていた。
この人なら、私は認めてもらえるかもしれない。
根拠のない期待をしてしまった。
多分私が狂い始めたのはあの頃だ。


でも、後悔はないよ。
アナタとずっといっしょにいられるから
ワタシはしあわせ。