「え？澪だ！

久しぶりじゃん！

元気にしてた？」


正直今一番会いたくなかった人物だ。


無視していこうとすると
腕をつかまれもう一度名前を呼ばれた。


「澪…であってるだろ？

どうして無知なんて…」


これ以上は迷惑だったので
私は彼の言葉を遮ってこういった。


「なぁに？玲の力レシ君」


すると彼は悲しそうな顔をして
私をつかむ手を少しゆるめた。


私はその隙を利用して教室から飛び出した。