「うん」
「その娘さんが後を継ぐらしくて、仕事上でもいずれは会わないといけない人なんだよ」
「へぇー」
「一人娘さんらしくて…」
「もし結婚したとして会社にメリットはあるの?」
「ないと思うんだよな」
「金銭的に助けてとかじゃないのね」
「うん」
「じゃああんまり意味ないね(笑)年は?」
「26歳、もちろん父さんだってわかってるから会うだけは会った方がいいって言うんだよ」
怜花は体育座りをして頭を膝につけた。
「臣くんの気持ちが他の人にないのはわかってはいるけど…2人で会うのはちょっとモヤモヤする…」
臣くんはベッドに倒れ込んだ。
「怜ちゃんからそんな言葉が聞けるとは思わなかった」
「いつ会うの?」
「2週間後」
2人は黙ってしまった。
「怜ちゃん、お風呂ためてこようか?」
「…うん」
雅臣は立って浴室に行った。
「はぁーーーー」
怜花は大きなため息をついた。
やっぱり、神谷コーポレーションの跡取りでかっこよくて、優しくて…
みんな臣くんとお近づきになりたいって思うよね、私みたいな一般庶民とはやっぱり釣り合わないのかな……
「怜ちゃん、もうすぐ入れるよ、怜ちゃん!」
「えっ?」
怜花の目からは涙がこぼれていた。
すぐに臣くんが抱きしめてくれた。



