幼い頃、ゆびきりをした人は次期社長候補のあなたでした


怜花も雅臣の背中に腕を回していた。

「大事にする、怜ちゃんに好きの感情がたくさん溢れるように……」

雅臣はおでこに軽くキスをした後、メガネを外して怜花の口唇にキスをした……





「大事にするって言ったのにーーーー、おかわり!」

「飲み過ぎだよ、怜花」

「だって飲みたいんだもん、大樹くん、ビール!」


9月の60周年記念パーティーも無事に終わり、社長と一緒に挨拶をした雅臣は徐々に副社長の信頼を得ていた。

新しい秘書も付き、雅臣は全国の焼肉チェーン店龍臣の店舗回りを始めていた。

日帰りのときもあれば出張の時もある。

出張の時は秘書の青柳さんも同行をしていた。

社内では2人が付き合っているという噂で持ちきりだ。

青柳さんは「もう焼肉ばっかり食べて太っちゃってー」と嬉しそうに秘書課で話す。

「副社長って凄い食べるんですよ、きっと肉食系ですよね、出張行っても店って昼からじゃないですかー、2人で観光とかする時間とかあったりー」

青柳さんが1人で喋っていてお土産を配るが先輩達は相手にしていない。


今は役員会議のため席に座っていたのだ。

会議が終わったら午後からまた出張だ。