そんなんだから出会いもないのだ。
「さっき只信と夏休みの相談をしてたんだよ」
「はぁ…」
お盆の週の1週間はいつも休みだ。
「雅臣も帰ってきたことだし、久しぶりに軽井沢の別荘で2泊3日で行こうかと相談したんだよ、怜花ちゃんも都合は大丈夫かな?」
普通に親が勝手に決めている。
まあ晴美はお盆休みはないし特に予定もない。
「分かりました」と返事をした。
週末に晴美と食事の約束をしていた。
大樹くんのお店に連れていきたかったのだ。
店に入ると「あれ?怜花さん、いらっしゃい、お友達?」
「うん」
「席はどうする?今ならどこでも空いてるよ」
「大樹くんが焼く?」
「うん」
「じゃあカウンターで見せてもらってもいい?」
「はーい、どうぞー」おしぼりをくれた。
「お友達、お名前は?」
「山本晴美(やまもとはるみ)です」
「晴美さんね、俺は大樹、よろしく〜」
「よろしくですー」
「怜花が男の人と話すの珍しいんだけど、どうやって仲良くなったの?」
「副社長に連れて来てもらったの」
「あー、例の人?」
「そう、それで大樹くんは副社長の友達」



