「そうだな、お互いの親はもう婚約したも同然だなって…雅臣くんが日本に戻ってくると聞いてそろそろ怜花も嫁に行くのかなと最近考えてしまうよ」
「早くない?ずっと会ってなくて名前も顔も憶えてなかったのに」
「そうなの?この前も出かけたし、仲良くしてるのかと…」
「社長のお見舞いだからね、仕事」
「まあ、雅臣くんが若いから仕方ないか」
「その時龍くんは何て言ったの?」
「龍斗くんはサッカー選手かな」
「今のモデルもいいわよね、怜花は龍斗くんがいいの?」
「聞いてみただけ、っていうか臣くんの将来の夢も言ってないじゃん」
「雅臣くんは父さんの会社に入るって言ってたな」
「私、何で思い出せないんだろ」
ゆびきりをしてる夢は何度か見た事はあって、でも顔もでてこないのと話した。
「人の脳は情報がたくさん入るから忘れてもおかしくはないよ、人の気持ちは変わるからあまり気にするな」
「うん…」
『怜ちゃん、僕が社長になってたくさんお金を貯めるね、そして怜ちゃんをお嫁さんにするからね、だからゆびきりしよう』
『ゆびきりするの?はりせんぼんのますのよ?』
『平気だよ、怜ちゃんがお嫁さんになれば飲まなくていいんだもん』
あー、なんとなーく思い出した
お風呂に入りベッドに座ってぼーっとしていた。



