「それは副社長ですから」
「仕事じゃない時は普通に話して欲しい」
「普段から慣れておかないとつい出ちゃうと大変ですからね」
「いやだ、普通に話して」
「お前は子供か!」
「ほんとに」ねーと二人して笑っている。
龍くんと連絡先を交換した。
「僕も」
「副社長は会社の携帯がありますよ」
「いやだ、それは別」
怜花は雅臣とも交換した。
「怜花、送る」
「まだ電車あるよ」
「親父にちゃんと送れと言われている」
「はい、じゃあ、お願いします」
車に乗りこみ怜花の家に向かう。
「怜花は休みの日はどうやって過ごしてるんだ?」
龍くんに聞かれた。
「基本家でゴロゴロしてるかな、インドア派なの、朝から部屋着で過ごすしノーメイクだし、のんびりが好きなのよね」
話しているとあっという間で「ありがとう、またね」とマンション前で車を降りた。



