幼い頃、ゆびきりをした人は次期社長候補のあなたでした


「車、回してくるな」

龍斗が隣のパーキングから車を出して会社の前につけた。

凄い…高級車

副社長がドアを開けてくれて後ろに2人で乗り込んだ。


連れて行ってくれたオシャレなレストランの個室に通された。

オムライスを注文した。

「ん〜、美味しい、今までで1番かも」

ほっぺを触りながらトロンとした顔になる怜花。

「そんなに喜んでくれたら嬉しいな、雅臣」

「うん」

食べながら昔の話をしたが怜花がやっぱり1番憶えていなくて、でも楽しかった。

「またメシ行こうな、怜花」

「うん!」

「だから僕も入れてよ」

「お前は忙しくなるんだろ?」

「そうだけど…ってか何で兄貴とは普通に話すのに、僕には敬語なんだよ」