「今までで一番きれいだよ」
何ヶ月もかけて選んだドレスに身を包んだ私に、彼女はそう伝えた。
「ありがとう、なんだか照れちゃうね」

ちょうどその時、部屋のドアがあいて彼が入ってきた。
整った顔立ちと抜群のスタイルの彼にはシルバーのタキシードがよく似合っていて、思わず見とれてしまった。

「似合ってる、今までで一番きれいだよ」
「あはは、それさっきゆりほちゃんもいってたよ」
思わず笑みがこぼれる。
彼と私の結婚式、やっと今日を迎えることができた
「2人でイチャイチャしないでくれる?笑
まぁ、2人がようやく結ばれて私もうれしいよ」

私と彼を交互に見ながらゆりほちゃんは嬉しそうに微笑んでいる。
あぁ、間違ってなかったんだ。

確かに、私の運命の人は存在した


確かに、運命の人は2人存在していた

「飛鳥、そろそろ時間だよ」
「そうだね、じゃあ行こっか。あ〜緊張しちゃうなぁ〜」