次の日の日曜日。
俺はチョコのラッピング用品をショッピングモールに、買いに来たけど、思っていたよりもすぐに決まった。
だから、チョコの専門店に入ろうと思って、向かっていたら、声をかけられた。
「朔夜先輩!」
振り返ると日菜が居たのだ。
「どうしたんですか?その荷物」
とりあえず、誤魔化さなければ。
「今日、知り合いと来てたんだが、俺に荷物を預けたまま、帰ってしまってな。いつものカフェでチョコを食べようと思って、向かってたとこだ」
すると、日菜が「あの、朔夜先輩」と上目遣いで俺を見つめてきた。日菜も一緒に行きたいのか。
仕方ない彼女だ。
俺はいつものように日菜の手を取った。
「行くか」
「はい!」
そして、二人並んで、歩き出す。