君はビターチョコのように after days

しばらくすると、菓子と飲み物がやって来た。
「お待たせしました!ホワイトマカロンセットです!」
テーブルに置かれていく菓子に目を輝かせていた日菜だったが、一番、驚いたのは、やっぱり、マカロンだ。
「えっ、マカロン?!」
「うちの店、毎年、ホワイトデー限定でマカロン、やってるんだよ!たくさん、食べていってね!」
「あっあ、あり、がとう、ございます」
何か、カタコトだな。
「日菜、大丈夫か?」
「...えっと、嬉し過ぎて」
次は、俺が驚いてしまった。
「本当か?!」
「はい、嬉しいです」
とりあえず、良かった。
先輩は、菓子を並べながら、俺と日菜の様子を見て、ニコニコしていた。
「ごゆっくり、どうぞ!」
菓子を並べ終えた先輩が部屋から出て行く。
「日菜」
「はい」
初めは、こんな自分で良かったのかとかも、よく、思った。実際、不良だし。
だけど、今は、その逆だ。自信しかない。
俺が一番、日菜を幸せに出来る。
ずっと、幸せにする。
そんな自信。
俺は、皿からマカロンを一つ取って、日菜の口元にマカロンを寄せる。
「俺、こんなんだけどさ、ずっと、お前と一緒に居たい。...良いよな?」
「もちろんです。...私も朔夜先輩とずっと、一緒に居たいです」
そう言って、日菜は、マカロンを食べる。
「...マカロン、美味しいです」
「日菜、俺も食べたい」
すぐ、分かったのか、日菜は、マカロンを皿から取ると、満面の笑みで、俺に差し出す。
「はい、朔夜先輩!」
「サンキュ」
俺は、差し出されたマカロンを食べる。
「美味いな」
味は、バニラとレモンだ。
ホワイトチョコがクリームにかかっていたのが、良いアクセントになっている。
この店のチョコで、一番、好きな味。
「これ、先輩が好きなチョコの味ですよね?」
「ああ」
毎年、人気の味とか常連が買っていく味を参考にするって、店長が言ってたから、入れてくれたのかもな。
俺が黙りこんでいたからか、日菜が言った。
「朔夜先輩、次、これ、食べましょう!」
「いいな」
そして、お互いの気になった菓子から順番に食べることになり、そこからは、あっという間だった。