こういうとき、私はどうしたら良いのか分からない。
何も言えないまま突っ立っていると掴まれていた腕を引っ張られた。
そのまま座っている櫻井海斗の膝の上に乗った。
「ね、ちょ、重いから」
「そんなん気にしないで」
そう言われても私だって女だ、それくらい気にする。
それにさっきから櫻井海斗の息がダイレクトに首元にかかってくすぐったい。
「ごめん櫻井さん、そろそろ下ろして?」
「んー、じゃあ俺のこと名前で呼んでくれたら良いよ」
よく分からない交渉。
てっきり身体を売れとかそういうことを要求してくると思っていたけど、案外優しいのかもしれない。
「海斗くん、早く下ろして」
不機嫌そうな表情を作ってから私を下ろしてくれる。
ちゃんと要求に応えたのに、なんで不機嫌なのか分からない。
「なんで不機嫌なの?」
「だってさぁ、なんか感情こもってないじゃん。呼べって言われたから呼んだみたいな」
何も言えないまま突っ立っていると掴まれていた腕を引っ張られた。
そのまま座っている櫻井海斗の膝の上に乗った。
「ね、ちょ、重いから」
「そんなん気にしないで」
そう言われても私だって女だ、それくらい気にする。
それにさっきから櫻井海斗の息がダイレクトに首元にかかってくすぐったい。
「ごめん櫻井さん、そろそろ下ろして?」
「んー、じゃあ俺のこと名前で呼んでくれたら良いよ」
よく分からない交渉。
てっきり身体を売れとかそういうことを要求してくると思っていたけど、案外優しいのかもしれない。
「海斗くん、早く下ろして」
不機嫌そうな表情を作ってから私を下ろしてくれる。
ちゃんと要求に応えたのに、なんで不機嫌なのか分からない。
「なんで不機嫌なの?」
「だってさぁ、なんか感情こもってないじゃん。呼べって言われたから呼んだみたいな」


