「エアニーに相談したいことがあるんだ」
ある日のこと、エアニーはヴァーリックからそんなふうに声をかけられた。時刻は夕方。週末な上、もうすぐ終業時間ということで、執務室はどことなく和やかな雰囲気が漂っている。
「もちろんです。ぼくでよければなんなりとご相談ください」
表面上は平静を装っているが、エアニーの心の中はお祭り状態だ。敬愛するヴァーリックに自分を頼ってもらえることがあまりにも誇らしく、嬉しくて、エアニーは大大大興奮してしまう。
(現在進行中の政策の件だろうか? それとも隣国との交渉の件?)
もしかしたら、オティリエの処遇の件だろうか? まだ城に来て数日、アインホルン侯爵へは必要な書類を送りつけたし、内容に問題がないことを確認して処理を済ませたものの、あとから気づいて追加したい書類などがあったのかもしれない。今はちょうどオティリエが席を外しているし、相談がしやすい状況になっている。
とはいえ、どんな内容にせよ、エアニーがするべきことはただ一つ。ヴァーリックに寄り添い、彼の願いを叶えることだ。
ある日のこと、エアニーはヴァーリックからそんなふうに声をかけられた。時刻は夕方。週末な上、もうすぐ終業時間ということで、執務室はどことなく和やかな雰囲気が漂っている。
「もちろんです。ぼくでよければなんなりとご相談ください」
表面上は平静を装っているが、エアニーの心の中はお祭り状態だ。敬愛するヴァーリックに自分を頼ってもらえることがあまりにも誇らしく、嬉しくて、エアニーは大大大興奮してしまう。
(現在進行中の政策の件だろうか? それとも隣国との交渉の件?)
もしかしたら、オティリエの処遇の件だろうか? まだ城に来て数日、アインホルン侯爵へは必要な書類を送りつけたし、内容に問題がないことを確認して処理を済ませたものの、あとから気づいて追加したい書類などがあったのかもしれない。今はちょうどオティリエが席を外しているし、相談がしやすい状況になっている。
とはいえ、どんな内容にせよ、エアニーがするべきことはただ一つ。ヴァーリックに寄り添い、彼の願いを叶えることだ。



