「え?」
視界がぶれ、体の感覚が徐々になくなる。いったいどのぐらい経っただろう? ようやく地に足がついた心地がして、オティリエはホッと息をついた。
(よかった。一瞬なにが起こったんだろう?って焦ったけど)
見る限り、自分にも周りにもなんの変化も生じていない。オティリエが立っている場所は先ほどと同じ廊下だ。
【見かけない女性だな? いったい誰だろう?】
けれどその時、背後からどこか舌足らずな心の声が聞こえてくる。振り向いたオティリエは、思わず目を丸くした。
「ヴァーリック様……?」
目の前にいたのは、七歳ぐらいの小さな男の子だった。
けれど、美しい金色の髪が、左右で異なる瞳の色が、表情や仕草が、オティリエにはヴァーリックにしか見えない。
(それにしても、なんて愛らしいのかしら……!)
どんぐりのような大きな瞳に、バラ色の頬。今すぐ駆け寄って抱きしめたいと思うほど、その男の子はかわいかった。
視界がぶれ、体の感覚が徐々になくなる。いったいどのぐらい経っただろう? ようやく地に足がついた心地がして、オティリエはホッと息をついた。
(よかった。一瞬なにが起こったんだろう?って焦ったけど)
見る限り、自分にも周りにもなんの変化も生じていない。オティリエが立っている場所は先ほどと同じ廊下だ。
【見かけない女性だな? いったい誰だろう?】
けれどその時、背後からどこか舌足らずな心の声が聞こえてくる。振り向いたオティリエは、思わず目を丸くした。
「ヴァーリック様……?」
目の前にいたのは、七歳ぐらいの小さな男の子だった。
けれど、美しい金色の髪が、左右で異なる瞳の色が、表情や仕草が、オティリエにはヴァーリックにしか見えない。
(それにしても、なんて愛らしいのかしら……!)
どんぐりのような大きな瞳に、バラ色の頬。今すぐ駆け寄って抱きしめたいと思うほど、その男の子はかわいかった。



