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話を終え、妃教育へと向かう最中も、オティリエの心のモヤは中々晴れなかった。
(バカみたい。どう足掻いても過去は変えられないし、もう何年も前の話だろうに)
分かっていても、もしも自分が先にヴァーリックに出会っていたら――ヴァーリックには自分だけを好きになってほしかったなんてことを思ってしまう。
(いつの間にこんなに貪欲になってしまったんだろう?)
ついこの間まで、誰かに愛してもらえることすら想像できなかったというのに――今ではヴァーリックを独占したいと思っている。
浅ましい。なんて愚かなんだろう。
オティリエは自分の感情を受け入れられず、両手で己の顔を覆う。
【さようなら、オティリエ様】
とその時、女性の声が聞こえると同時に肩がトンと叩かれ、とてつもない浮遊感がオティリエを襲った。
話を終え、妃教育へと向かう最中も、オティリエの心のモヤは中々晴れなかった。
(バカみたい。どう足掻いても過去は変えられないし、もう何年も前の話だろうに)
分かっていても、もしも自分が先にヴァーリックに出会っていたら――ヴァーリックには自分だけを好きになってほしかったなんてことを思ってしまう。
(いつの間にこんなに貪欲になってしまったんだろう?)
ついこの間まで、誰かに愛してもらえることすら想像できなかったというのに――今ではヴァーリックを独占したいと思っている。
浅ましい。なんて愚かなんだろう。
オティリエは自分の感情を受け入れられず、両手で己の顔を覆う。
【さようなら、オティリエ様】
とその時、女性の声が聞こえると同時に肩がトンと叩かれ、とてつもない浮遊感がオティリエを襲った。



