「あの……改めまして、ヴァーリック様は今日の私の服装、どう思います?」

「え? 可愛いよ。ものすごく可愛い。今すぐ抱きしめたいって思うほど、本気で可愛い」

「えっ!? だっ!?」


 あまりにもサラリと回答され、オティリエは思わず真っ赤になる。


「よかった……やっと言えた。本当は早くオティリエを褒めたくてたまらなかったんだ」

「えぇ? ……それ、本心ですか?」


 だとしたらいささか意地悪が過ぎる。オティリエはずっとずっと、心の底からヴァーリックの評価が気になっていたというのに。オティリエに心の声を聞かせないようにしていたのは、彼女をからかうためだったのではないかと疑ってしまうのも無理はない。


「もちろん。お望みなら、今から僕が感じたことを全部説明するけど」

「いっ、いえ、滅相もございません。ヴァーリック様に変だと思われていないならそれで十分です」

「変? まさか。いつものナチュラルメイクも可愛いけど、今日の肌は見ていて触れたくなるなって思ったし」


 言いながらヴァーリックはオティリエの隣の席に移動する。