シングルマザーでしたが、オフィスビルで俺様社長と一緒に子供を育てています。

 その後。病院から出るが、右足に湿布と包帯を巻いており痛々しい。

(この状態だと生活するにも大変だろう。どうしよう……私のせいなのに。何か出来ることはないのかしら?)

 そう思っていると田中さんが八神社長に

「今日は、このまま帰ったらどうですか? まだ腫れているだろうし安静にした方がいい」

 と、心配そうにそう言ってきた。

「いや、平気ですよ。これぐらい」

 平気なふりをするが足を引きずっているのが分かる。咲希は胸が苦しくなっていく。

「お、おい。何で君が泣いているんだ? あれぐらい気にするなと何度も言っているはずだ」

「でも……私のせいで」

 自分の情けなさに悔しくて涙が止まらない。泣いても八神社長が迷惑になる事ぐらい分かるはずなのに。
 困り果てている八神社長に田中さんが助言をしてくる。

「そうだ。治るまで咲希ちゃんが悠斗君の面倒を見てもらうのは、どうでしょうか?」

 えっ? 八神社長の面倒を見る!?

「はぁっ!? 何を言い出すんですか?」

 八神社長も驚いて声をあげる。

「悠斗君は、今祖父と2人暮らしで、ほとんど悠斗君が家事とかをやっているんです。
少しでも家事などを手伝ってあげたら、きっと早く良くなりますよ? 咲希ちゃんの罪悪感のためにもいかがですか?」

 家事を手伝う……それってつまり八神社長のご自宅にお邪魔することになるが。
 何だが心臓がドキドキしてくる。

「じょっ……冗談を言わないで下さい。そんな事をしたら」