(シーンは戻って…)

私は、本山寺《もとやまじ》へ)向かって再び歩き出した。

家族の幸せとは…

何だったのか…

老後とは…

何だろうか…

私は、そんなことを思いながら歩いた。

【喜与彦(きよひこ)・終わり】