まずは、AKBオタクの男の実家《いえ》へ行った。

実家《いえ》には、父親と嫂《あね》がいた。

男の父親は、病床の身であった。

男のお兄さまは、防衛大学校を最優秀な成績で卒業した超エリート幹部自衛官である。

兄は現在、アメリカ合衆国にある幕僚系の大学院に長期留学中なので不在である。

父親の看病は、嫂《あね》がしていた。

そんな中で、私は上の人と一緒にやって来た。

嫂《あね》は、泣きながら私たちに許しごいをした。

「お願いですから帰ってください!!アタシは今、寝たきりの義父《おとう》さまを看病しているのです!!」

嫂《あね》は、泣きながら私たちに窮状《きゅうじょう》を伝えた。

上の人は、怒った声で嫂《あね》に言うた。

「あんたね、わしらはいつまでも待つことは出来ないのだよ!!あんたのダンナと連絡はとれないのか!?」
「ですから主人は、アメリカへ出張中です…」

上の人は、ものすごく怒った声で嫂《あね》に言うた。

「あんたのダンナは、防衛大学校卒業《ボーダイソツ》のエリート幹部自衛官《ジエイカン》だよね…ほんなら、あんたのダンナをただの自衛官《ニトウヘイ》に突き落とすぞ!!」
「やめてください!!」
「それなら嫂《あね》であるあんたが全額払え!!」
「できません!!帰ってください!!」
「あっそうか…それなら自衛隊のえらいさんにチクるぞ!!…あんたのダンナをチョーカイメンショクにしてくれと頼むぞ!!…ワシの知り合いに超エリートの幹部自衛官がいるのだぞ!!ワシがチクったらあんたのダンナは一巻の終わりだ!!」
「やめてください!!」

上の人は、嫂《あね》に対して『チッ…』と舌打ちしたあと『ふざけやがって…』と言うた。

その後、私を連れて例のマンションへ向かった。

その入れ替わりに、男が帰ってきた。

「義姉《ねえ》さん!!」
「あんた今まで何していたのよ!!あんたの部屋に借金取りが向かったわよ!!」

嫂《あね》の話を聞いた男は、顔が真っ青になった。

その頃であった。

私は上の人と一緒に男の部屋にいた。

上の人は、大量にあるCDとグッズを回収していた。

上の人は、私にこう言うた。

「お前さん!!どう思う!?」
「はい…」
「あのヤローは病気だとは思わないか?」

なんとも言えない…

男が大量に買いあさったCDとグッズを回収したあと、すぐに換金した。

しかし、回収できたのは全体の4割りだった。

上の人は、思い切り怒り狂った。

こうなったら…

さらに奥の手を使うぞ!!

それから、3日後であった。

再び男の実家にて…

私たちは、残り6割分を回収するためにやっきなっていた。

上の人は、私に対して『お前さん!!あそこ…』言うたあと、タンスの中を探せと命じた。

私は、上の人の言う通りにタンスの中をあさった。

嫂《あね》は『やめてください!!』と泣き叫んだ。

この時、タンスの中から家の権利書を発見した。

上の人は『よくやった〜』と言いながら家の権利書を取り上げた。

上の人はニヤニヤした表情で『これでめでたしめでたし…』とつぶやいた。

私は、心苦しい表情を浮かべた。