昭和59年の６月、わしは妻と結婚した。

この時、わしは30代末だったので遅い結婚であった。

それまでの間、わしは朝から晩までシャニムニなって働いた。

せっせと働いて貯金を作った…

そしてわしは、生涯のハンリョと出会った。

妻とわしは、お見合いで結婚した。

妻は、会社の取引先であるプロパンガスの会社の社長さんの娘さんだった。

お付き合いは…

そうじゃのう…

あんまりなかった。

わしと妻は、すぐに結婚を決めて入籍した。

そして、昭和60年に長男が生まれた。

平成４年に次男が生まれた。

住まいは、小さな借家であった。

もっと大きな一戸建ての家を建てようと決意したわしは、家族のためにひたすら働きまくった。

だから、家族みんなが仲良く暮らしていくことができた。

これからもずっとつづいてほしいと願っていた。

しかし、心のどこかでゆるみが生じていたことに気がついていなかった。

それが災いの元だった。