二人は、繭の部屋へと入ってゆく。

まるで厳しい親のように、二人の様子を見ている私。

どうやら、允がここへ来るのは初めてではないみたい。

「あ…ちょっと、あっち向いてて!」

繭は、慌てて、部屋に吊るしてあった洗濯物を取り込んで、衣装ケースに放り込む。

「ごめんね、もう大丈夫」

二人はリラックスした様子で談笑している。