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「天ヶ崎さー、あの山本先輩に告白されたんだって?」
クラスメイトの言葉に、僕は困って眉を下げた。
なんでこうも、告白しただの、そういう噂はすぐに広まるんだろうか。
「いやー天ヶ崎ってほんとモテるよなー。でも天ヶ崎がモテる理由はわかるわ、イケメンだし性格いいし勉強も運動できるし」
「天ヶ崎って逆に何ができねーの?」
「いやわかる、悩みとかなさそう」
悩みなさそう。
僕はよく、そう周りに言われる。
「僕だって悩みがないわけじゃないよ」
「まじー?」
最近買いだしたハムスターの名前とか。
部活の副部長を引き受けるかどうかとか。
それに。
「清翔」
長身の男子が、気だるげな表情で僕に呼びかけてくる。
無気力で、無表情で、無愛想で。
でも困っている人は放っておけない、お人好しな僕の親友。
「応助、先生との話終わった?」
「おう。長くなりそうだったからいい感じのとこで逃げて来た」
そう言って少しだけ二ヤリと微笑むと、お弁当を片手に僕の前の席に腰かける。
こうしてお昼ご飯を一緒に食べるのは、中学から続く僕らの日課。
「大丈夫?あとで怒られたりしない?」
「大丈夫だって。それに清翔との昼飯のが俺にとっては大事」
・・・こういうことを、恥ずかしげなく言ってのけてしまう。
それが佐倉応助という人。
僕の親友であり―――――。
「いただきます」
応助は厚い玉子焼きを一口で頬張った。
そして小さく微笑んだ。
その表情が僕の心を揺らしそうで、僕は視線を外す。
「・・・あ」
応助が小さく言葉を発する。
その視線の先は、見なくてももうわかっている。
クラスメイトの日野永さん。
応助の好きな人だ。
「・・・日野さん、また日直の代わりに黒板消してるね」
「え!な、なんで・・・!」
なんで日野さんを見ていると気づいたのか、とでも言いたげな慌てぶり。
応助が日野さんを好きなこと、本人から聞いたわけじゃない。
でも聞かなくたってわかる。
・・・好きな人の、好きな人くらい。
「天ヶ崎さー、あの山本先輩に告白されたんだって?」
クラスメイトの言葉に、僕は困って眉を下げた。
なんでこうも、告白しただの、そういう噂はすぐに広まるんだろうか。
「いやー天ヶ崎ってほんとモテるよなー。でも天ヶ崎がモテる理由はわかるわ、イケメンだし性格いいし勉強も運動できるし」
「天ヶ崎って逆に何ができねーの?」
「いやわかる、悩みとかなさそう」
悩みなさそう。
僕はよく、そう周りに言われる。
「僕だって悩みがないわけじゃないよ」
「まじー?」
最近買いだしたハムスターの名前とか。
部活の副部長を引き受けるかどうかとか。
それに。
「清翔」
長身の男子が、気だるげな表情で僕に呼びかけてくる。
無気力で、無表情で、無愛想で。
でも困っている人は放っておけない、お人好しな僕の親友。
「応助、先生との話終わった?」
「おう。長くなりそうだったからいい感じのとこで逃げて来た」
そう言って少しだけ二ヤリと微笑むと、お弁当を片手に僕の前の席に腰かける。
こうしてお昼ご飯を一緒に食べるのは、中学から続く僕らの日課。
「大丈夫?あとで怒られたりしない?」
「大丈夫だって。それに清翔との昼飯のが俺にとっては大事」
・・・こういうことを、恥ずかしげなく言ってのけてしまう。
それが佐倉応助という人。
僕の親友であり―――――。
「いただきます」
応助は厚い玉子焼きを一口で頬張った。
そして小さく微笑んだ。
その表情が僕の心を揺らしそうで、僕は視線を外す。
「・・・あ」
応助が小さく言葉を発する。
その視線の先は、見なくてももうわかっている。
クラスメイトの日野永さん。
応助の好きな人だ。
「・・・日野さん、また日直の代わりに黒板消してるね」
「え!な、なんで・・・!」
なんで日野さんを見ていると気づいたのか、とでも言いたげな慌てぶり。
応助が日野さんを好きなこと、本人から聞いたわけじゃない。
でも聞かなくたってわかる。
・・・好きな人の、好きな人くらい。


