7月15日、あなたに告白します。

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 バスを降りて、佐倉くんの家まで駆ける。


(いま、伝えなきゃ――――っ!)


 7月15日は、何度だってやってくる。
 今日じゃなくても、明日も明後日でもいい。

 それでも今。

 今私は、佐倉くんに気持ちを伝えたい。

 例えうまく行かなくたって・・・そんなこと、考える余裕なんてないくらい。
 好きって気持ちが今、あふれそう。


「!!」


 今、佐倉くんの姿が見えた・・・気がした。
 土手の先、ずっと遠くに。

 見間違えかも、なんてそんな思考もう頭にもなかった。

 一分一秒でも早く、佐倉くんに会いたかった。

 もつれそうになる足をなんとかつなぎとめて、私は土手を駆け抜けた。


「・・・佐倉くん・・・っ!!」


 先のほうで土手の近くの公園へと、佐倉くんが入っていくのが見えた。

 あの公園は。


「・・・・さくらまつりの・・・っ」


 毎年桜まつりが開催されるところであり。
 大きな桜の木が生えているところであり。

 ――――私とあの男の子の、桜の約束を交わした場所。

 早く、早く、早く。
 生まれてこのかた、こんなに一心不乱に走ったことなんてなかった。

 早く。


 佐倉くんに、好きって言いたい。