7月15日、あなたに告白します。

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 異変に気付いたのは、学校に着いてすぐのことだった。


「告白の約束、取り付けれた?」


 深友は、興味津々って感じで、開口一番そう尋ねてきた。


「・・・・ん?」


 これは・・・深友がとぼけて聞いているのか、はたまた振られたことに対するいじりなのか・・・?

 意図をはかりかねて私は固まってしまう。
 けれども、深友とは長い付き合いなので、深友は振られた友達をいじるような子じゃないことは容易にわかる。

 なら昨日が告白の日だったことを忘れている?勘違いしている・・・?

 頭の中でいろいろと考え込む私を、深友が不思議そうに見つめる。


「どうしたの?」

「いや・・・えっと・・・」


 私は思考を整理しようと一旦深友から視線を外す。
 すると深友の奥の壁にある、今日の授業割りが目に飛び込んでくる。


「・・・授業、昨日のまま変わってなくない?」

「へ?」


 私の言葉に、深友が振り返って授業割りを見る。
 そして彼女が次に言ったのは、私が予想だにしていないセリフだった。


「・・・合ってるよ?だって今日7月15日・・・」

「・・・・え?」


 7月15日?

 っていうと・・・昨日、じゃない?

 ますます混乱する私を、深友が心配そうにのぞき込む。


「永、大丈夫?なんか今日変じゃない?」

「・・・・・うん・・・」

「告白控えてるから?緊張のせいかな・・・?」


 深友は、どうやら本気で今日が7月15日だと思っているようだ。
 なんだかここまでくると、自分の記憶のほうが間違っているような気がしてくる。


「やっぱ告白って一大事だしね、きっと緊張でこんがらがってるんだよ」


 深友はにっこりと笑ってくれた。

 私は自分の中の戸惑いを押し殺すように、そうだね、と言って大げさに笑って見せた。