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「・・・・23時30分、か」
気づけば、もう日付も変わりかけていた。
「・・・なんだか不思議だな。このままここにいたら、案外そのまま朝が来たりしないかなぁ・・・」
私は心からそうつぶやいた。
佐倉くんが、手を握ってくれた。
「日付変わるとき、手つないでてもいいか?」
「・・・・うん」
刻一刻と、時間は進んでいく。
永遠のようにすら思われた夜が、どんどん終わりに近づいていく。
朝が、近づいてくる。
「・・・いやだなぁ・・・」
「・・・」
「・・・いやだよ・・・あさがきちゃう・・・」
私は強く唇を噛んだ。
刻一刻と時間を進める時計が、憎らしくて仕方がなかった。
「・・・あしたが・・・あしたが・・・っ」
佐倉くんと繋いでいないほうの手が、小刻みに震える。
怖い、怖い・・・・。
佐倉くんに、たくさんたくさん心配をかけたから。
もう泣かないって決めていたのに。
私はいつの間にか、大粒の涙をぼろぼろこぼしていた。
「あしたになっちゃう・・・あし・・・あした、が・・・」
「・・・明日も俺、協力するから・・・だから泣かないでくれ・・・」
「・・・・けどっ・・・けど・・・っ」
私はもう感情の行き場がなかった。
「さくっ・・・さくらくんだって・・・!あしたになれば忘れちゃうじゃん・・・っ!今日のことぜんぶ・・・っ!」
違うのに。
こんなこと言いたいんじゃないのに。
つい数時間前には、日付が変わる直前に「いっしょにいてくれてありがとう」って言おうと心に決めたのに。
「どうせ忘れちゃうじゃん・・・!どうせ覚えてないじゃん・・・!わたしとの思い出・・・っ何も残んないじゃん・・・っ」
「・・・ごめん、ごめんな・・・」
佐倉くんのせいじゃないのに、佐倉くんは悲しそうに謝った。
私は泣きながら、プリクラが入った制服の右ポケットを、強く握りしめる。
「・・・やだっ・・・いやだっ・・・ずっと、ずっとこのままがいい・・・っ」
「・・・・っ」
「忘れないで、忘れないでよぉ・・・っ、さくらくん・・・っ!!」
佐倉くんは私の手を強く握り、引っ張った。
そして、私を抱き寄せる。
佐倉くんはただ無言で、私の肩を抱きしめた。
私は彼の優しい匂いに包まれながら、ひたすらに泣きじゃくった。
「忘れないで、忘れないで・・・・!おねがい・・!」
ただただそう叫んだ。
明日が来ないでと。
忘れないでと。
そう叫んだ。
だけど無情にも・・・時計の針は、0時を指した。
「・・・・23時30分、か」
気づけば、もう日付も変わりかけていた。
「・・・なんだか不思議だな。このままここにいたら、案外そのまま朝が来たりしないかなぁ・・・」
私は心からそうつぶやいた。
佐倉くんが、手を握ってくれた。
「日付変わるとき、手つないでてもいいか?」
「・・・・うん」
刻一刻と、時間は進んでいく。
永遠のようにすら思われた夜が、どんどん終わりに近づいていく。
朝が、近づいてくる。
「・・・いやだなぁ・・・」
「・・・」
「・・・いやだよ・・・あさがきちゃう・・・」
私は強く唇を噛んだ。
刻一刻と時間を進める時計が、憎らしくて仕方がなかった。
「・・・あしたが・・・あしたが・・・っ」
佐倉くんと繋いでいないほうの手が、小刻みに震える。
怖い、怖い・・・・。
佐倉くんに、たくさんたくさん心配をかけたから。
もう泣かないって決めていたのに。
私はいつの間にか、大粒の涙をぼろぼろこぼしていた。
「あしたになっちゃう・・・あし・・・あした、が・・・」
「・・・明日も俺、協力するから・・・だから泣かないでくれ・・・」
「・・・・けどっ・・・けど・・・っ」
私はもう感情の行き場がなかった。
「さくっ・・・さくらくんだって・・・!あしたになれば忘れちゃうじゃん・・・っ!今日のことぜんぶ・・・っ!」
違うのに。
こんなこと言いたいんじゃないのに。
つい数時間前には、日付が変わる直前に「いっしょにいてくれてありがとう」って言おうと心に決めたのに。
「どうせ忘れちゃうじゃん・・・!どうせ覚えてないじゃん・・・!わたしとの思い出・・・っ何も残んないじゃん・・・っ」
「・・・ごめん、ごめんな・・・」
佐倉くんのせいじゃないのに、佐倉くんは悲しそうに謝った。
私は泣きながら、プリクラが入った制服の右ポケットを、強く握りしめる。
「・・・やだっ・・・いやだっ・・・ずっと、ずっとこのままがいい・・・っ」
「・・・・っ」
「忘れないで、忘れないでよぉ・・・っ、さくらくん・・・っ!!」
佐倉くんは私の手を強く握り、引っ張った。
そして、私を抱き寄せる。
佐倉くんはただ無言で、私の肩を抱きしめた。
私は彼の優しい匂いに包まれながら、ひたすらに泣きじゃくった。
「忘れないで、忘れないで・・・・!おねがい・・!」
ただただそう叫んだ。
明日が来ないでと。
忘れないでと。
そう叫んだ。
だけど無情にも・・・時計の針は、0時を指した。


