7月15日、あなたに告白します。

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「あはははっ!もうほんとっ!面白すぎる!!」

「・・・そんなに笑うな」


 出てきたプリクラを見て、ついけらけら笑う私。
 だって佐倉くん、2枚に1枚はぶれてるし、ちゃんと撮れてるプリクラはポーズが違ったりうまく加工できてなかったり。

 初心者でもここまで下手になんないでしょってくらいの出来栄えだった。

 ひとしきり笑ったあと、私はじっとプリクラを見つめた。


「・・・あーあ、これも明日には消えちゃうのかぁ・・・」

「・・・・」


 もう夜も遅い。
 部活がある日だって、こんなに遅くなることはない。

 きっと親は心配しているだろう。
 本当は、帰らなくちゃ。

 そう思っても、足が前に進まない。


「・・・・日野、お————」


 佐倉くんが何かを言いかけたタイミングで、後ろから声がかかった。


「君たちっ、こんな時間に学生だけで何してるんだ・・・!」

「!」


 驚いて振り返ると、フェンスごしに数メートル先から男性の警察官が走り寄ってくるのが見えた。


「おい、走るぞ」


 佐倉くんは立ち尽くす私の手を取り、駆け出した。

 私も、もつれそうになりながら、どうにか駆け出す。


「君たち!待ちなさい!」


 後ろから警察官が私達を呼び止める声が聞こえたけど、止まらず駆けた。
 駆けて、駆けて、駆けて。
 佐倉くんに手を引かれるまま、行き先も考えずただ走った。

 どのくらいの間、走っていたかわからない。

 けどはっとして立ち止まったときには、かなり遠くまで来ていた。

 佐倉くんが振り返って口を開く。


「・・・もう夜遅いし、一応親御さんに連絡して」


 佐倉くんに言われ、あまり気乗りしなかったけど電話した。

 お父さんもお母さんも、心配したって言って泣きながら怒ってくれた。
 それでもやっぱり帰る気にはなれなくて、謝りながら、友達の家に泊まるって嘘をついてしまった。

 電話を終えて佐倉くんのもとに戻ると、佐倉くんはスマホを使って場所を調べていた。


「・・・こっちの道をまっすぐ行けば、土手に出るな」


 佐倉くんがスマホを操作しつつ、そう言った。

 土手・・・ってことは、通学路だ。


「そうだ、日野、上見て」

「?」


 佐倉くんにうながされて上を見ると、数え切れないほどの星がきらめいていた。


「・・・土手に出よう。もっとしっかり見えるはず」

「うん」


 私達は途中コンビニにより、飲み物とちょっとした軽食を買い、土手に出た。

 やはり土手の周りは遮るものが何もなくて、さっきよりずっとしっかり星が見えた。


「————綺麗・・・」

「こっち」


 佐倉くんに導かれ、土手から下に伸びた階段に腰掛ける。

 星はどれだけの間眺めていても、変わらず瞬いていて。
 なんだか永遠に夜が続くような気がして、少しだけ安心した。