=========
何分、何十分そうしていただろうか。
空き教室で、私は呆然自失と立ち尽くしたまま、時間だけが過ぎていた。
部活もない今日は、学校内から音が消えていて。
ただ静かな時間が、虚無に流れていく。
静寂を破ったのは、空き教室に近づく誰かの足音。
そして足音の主は教室の前で立ち止まり、扉を開けた。
「―――――日野、まだ残ってたのか」
佐倉くんの低い声が、私を包んだ。
私は、ゆっくりゆっくりと、そちらを向いた。
私の表情を見た途端、告白はうまくいかなかったんだと、佐倉くんはすぐにわかったみたいだった。
「・・・日野、ごめんな・・・力になれなくて・・・」
佐倉くんが、唇を噛んだ。
そして私の近くに来て、そっと私の手を握った。
ぎこちなくて、不器用で、慣れてないってすぐわかるような握り方。
「・・・日野を救ってあげれなくて・・・ごめん・・・」
佐倉くんのせいじゃない。
佐倉くんのせいなわけない。
そう言おうと思ったのに・・・言葉が喉の奥に張り付いて、出てこなかった。
佐倉くんはそれもわかったような感じで、私の手を握る力を強めた。
なんだかそこで初めて、私の中の糸が緩んだ。
「・・・っ・・」
私の瞳から、涙がこぼれる。
佐倉くんは自分の袖を使って、不器用に涙を拭いてくれた。
拭いてくれたけど、あとからあとから涙が出た。
「・・・さくら、く・・・なんで・・・ここに・・・」
「ここで告白するって聞いてたから、一応見に来た。まさかまだ残っているとは思わなかったけど・・・」
こうして私は、期せずして、十一周目と十二周目の佐倉くんも、私が帰った後空き教室に顔を出していたことを知った。
佐倉くんは、私が泣きやむまで静かに側に居続けた。
何分、何十分そうしていただろうか。
空き教室で、私は呆然自失と立ち尽くしたまま、時間だけが過ぎていた。
部活もない今日は、学校内から音が消えていて。
ただ静かな時間が、虚無に流れていく。
静寂を破ったのは、空き教室に近づく誰かの足音。
そして足音の主は教室の前で立ち止まり、扉を開けた。
「―――――日野、まだ残ってたのか」
佐倉くんの低い声が、私を包んだ。
私は、ゆっくりゆっくりと、そちらを向いた。
私の表情を見た途端、告白はうまくいかなかったんだと、佐倉くんはすぐにわかったみたいだった。
「・・・日野、ごめんな・・・力になれなくて・・・」
佐倉くんが、唇を噛んだ。
そして私の近くに来て、そっと私の手を握った。
ぎこちなくて、不器用で、慣れてないってすぐわかるような握り方。
「・・・日野を救ってあげれなくて・・・ごめん・・・」
佐倉くんのせいじゃない。
佐倉くんのせいなわけない。
そう言おうと思ったのに・・・言葉が喉の奥に張り付いて、出てこなかった。
佐倉くんはそれもわかったような感じで、私の手を握る力を強めた。
なんだかそこで初めて、私の中の糸が緩んだ。
「・・・っ・・」
私の瞳から、涙がこぼれる。
佐倉くんは自分の袖を使って、不器用に涙を拭いてくれた。
拭いてくれたけど、あとからあとから涙が出た。
「・・・さくら、く・・・なんで・・・ここに・・・」
「ここで告白するって聞いてたから、一応見に来た。まさかまだ残っているとは思わなかったけど・・・」
こうして私は、期せずして、十一周目と十二周目の佐倉くんも、私が帰った後空き教室に顔を出していたことを知った。
佐倉くんは、私が泣きやむまで静かに側に居続けた。


