7月15日、あなたに告白します。

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 今日も今日とて情報収集に駆けずり回り、体育の時間は佐倉くんと作戦会議をしたけれど、めぼしい情報はあまり出てこなかった。
 しいて言えば、天ヶ崎くんはよく朝練しているだの、最後まで残って練習しているだのといった、天ヶ崎くんのすばらしさを裏付ける情報しか出てこなかった。

 結局天ヶ崎くんの悩みがなんなのかは定かではないまま、告白に臨んだ。


「・・・気持ちはうれしいんだけど・・・ごめん。今は誰とも付き合う気がなくて・・・」


 と、いつも通り振られた。
 まあ天ヶ崎くんの『整理つかないこと』を何一つ解決できてないまま臨んだわけだし、想定していたことだ。

 そのためそれほどショックも受けず、明日の計画を立てつつ下校する。


「うーん・・・明日も佐倉くんにはやっぱり協力をお願いするとして―――――――あ」


 そういえば、どうせ明日にはリセットされるとはいえ、佐倉くんも告白の結果、知りたいかもしれない。


(ちょうど昨日連絡先交換したし、一応報告しておこっかな)


 自転車を脇にとめ、スマホを取り出す。
 そして連絡先を開いたけれど。


「・・・そうだ、昨日の連絡先交換もリセットされてるに決まってんじゃん・・・」


 昨日の夜、連絡先を交換したことも。
 そのあと、佐倉くんが送ってきてくれたメッセージも。

 全部、なかったことになっているんだった。

 なんだかそれが、この上なく寂しくて。

 クラスのグループから、わざわざ佐倉くんの連絡先を追加しようかとも思ったけれど、結局私は思いとどまってスマホをしまった。


「・・・どうせ今追加したって明日にはリセットされるしね・・・」


 そう思うと、虚しさがこみあげてくる。

 ループを通じて、初めて佐倉くんとまともに話すようになって。
 初めて佐倉くんの優しさを知れて。
 いろんな話をして、いろんなことをいっしょにやった。

 けど・・・それも全部、私だけの思い出。


「・・・・あした・・・こなきゃいいのになぁ・・・」


 なんだか涙があふれそうだったから、そうなる前に、私は自転車を勢いよくこぎだした。

 天ヶ崎くんに振られた後は、なんだかそこまでショックじゃなかったはずなのに。
 今の私の心は、驚くほど痛んでいた。

 それは、天ヶ崎くんに振られることに、もう慣れてしまったからなのかな・・・?
 それとも・・・・。