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結局今日は告白しないことに決めた。
というのも、佐倉くんと放課後に話をしようと決まったからである。
告白のために使った教室。
人が来ないこともこれまでの周で確認済みだし、秘密の話をするにはちょうどよいということで、そこで集合した。
「・・・で、清翔に確認してみたんだ」
整理がつかないこと。
佐倉くんは、天ヶ崎くんに何か最近の悩みはないのか、困っていることはないのかと尋ねてみたらしく、その結果を報告してくれた。
「歯切れが悪い感じだったから結局確実なことは言えないけど・・・部活のことで悩んでるっぽい」
「部活のこと・・・?」
「そう。他に悩みはないのかって聞いたけど、なんかはっきりしたことは言ってくれなくて。結局部活のことしか教えてくれなかった」
部活以外にも相談しにくい悩みがあるのかもしれないけど・・・。
まずはその部活の悩みってやつを考えてみてもいいかもしれない。
「部活の悩み・・・サッカー部だったよね、天ヶ崎くん。サッカー部・・・知り合いいないなぁ・・・」
「俺の知り合いだと・・・田原はほぼ幽霊部員だしな・・・」
佐倉くんはそう言いつつ、ダメ元で聞いてみる、と言ってスマホを操作し始めた。
私もその間、何かいい案はないかと考える。
部活の悩み、っていうと何があるだろう。
部員の仲が悪いとか?顧問の先生と合わないとか?普通にサッカーの技術面で伸び悩んでるとか?
いろいろ考えてみるけど、逆にいろいろ考えられすぎてわからない。
「・・・既読ついた」
「お、なんて言ってる?」
「・・・二か月部活行ってないからわからん、ってさ」
「・・・そう・・・」
まあでも少なくとも二か月前にはそこまで目に見えて問題はなさそうだった、ってことだ。
田原くんから見てっていうだけの話だから、これも確実なことは言えないけれど。
「うちのクラスのサッカー部って誰がいたっけ?」
「田原と林」
「・・・どっちも全然関わりないや・・・、サッカー部の顧問って誰かわかる?」
「確か、柊先生だ」
「・・・知らない先生だ・・・」
まだ一年だし、一年生の教科担任と吹奏楽部の顧問くらいしか知らないので、知らない先生のほうが多いくらいだ。
「なんか30歳くらいの・・・眼鏡かけてて背が高い先生」
「眼鏡で背が高い・・・?」
先生の特徴を聞いたとき、ふと思い出す。
そういえば五周目?だったかで、佐倉くんといっしょに放課後のお説教タイムを待っていたとき。
あのとき天ヶ崎くんと話していた先生、眼鏡をかけていいた気がする。
天ヶ崎くんも身長がかなり高いので気にならなかったけど、あの天ヶ崎くんとほぼ同じ背丈だったし。
「・・・もしかしたら知ってるかも、その先生・・・」
私の一言で、佐倉くんが窓に近づく。
手招きされ、私も佐倉くんに続いて窓際へと向かう。
ちょうど向かい側の校舎の職員室が窓越しに見えた。
「あの入り口の近くの・・・あ、今コピー機に向かった先生」
佐倉くんが指さしたその人は、やっぱり天ヶ崎くんと話していたあの先生だった。
もしかして、放課後に話していたことも部活の問題に関係することだったりして・・・?
「・・・ちょっと気になることがあるから、明日調べてみるよ」
もしかしたら、放課後の話をうまく聞ければ、天ヶ崎くんの悩みを知るてがかりが得られるかも。
どちらにせよ今日できることはなさそうなので、この辺で今日は一旦帰る流れになった。
「あ、そうだ、忘れるところだった」
さあ教室を出ようか、というところで佐倉くんが思い出したようにそう言った。
「体育の時間に言ってたやつ、考えてきたんだった」
「体育の時間?」
聞き返してから思い至る。
『明日以降の俺にスムーズに相談できるようにいくつか案を考えておく』って言ってた、そういえば。
「明日もし俺に協力を頼むなら、朝一で俺の家に来てくれ。これ、俺の家の住所」
佐倉くんはそう言って簡単なメモを渡してきた。
「朝一?しかも家?・・・さ、さすがに迷惑過ぎない?それは」
「大丈夫、一日だけだし。それよりなるべく早く動き出さないとだろ、一日経ったらまたリセットなんだから」
佐倉くんがいいっていうならいいのだろうか。
まあ迷惑をかけても、その迷惑すらまたリセットされるんだけど。
「それで、できれば6時12分に来てほしい」
細かい時間指定に首をかしげると、佐倉くんが補足してくれた。
「俺は普段は一度寝たらなかなか起きないんだけど・・・今日は珍しく6時12分に一回目が覚めた。そんで二度寝した」
「だから6時12分?」
「そう、その時間なら俺も目が覚めてるからたぶん出てこれると思う。けど着替えとかあるからちょっと待たせるかもだけど」
なるほど、自然と目覚めた時間に明日も目覚めるはずっていうことか。
自分がループを経験しているわけでもないのによくそんな発想に至るものだ。
佐倉くんってたぶんかなり頭いい。
「で、今日みたいにループの話をしてくれ」
「けど今日みたいにうまく行くかな?今日は私が交通規制のこととか予言してて信じられただけかも・・・」
「そう、その可能性もあるから、明日の俺を信じさせるための策を一つ預けておく」
「策?」
私は佐倉くんをまじまじと見つめた。
「・・・これは、あんまり言いたくないことなんだけど・・・」
結局今日は告白しないことに決めた。
というのも、佐倉くんと放課後に話をしようと決まったからである。
告白のために使った教室。
人が来ないこともこれまでの周で確認済みだし、秘密の話をするにはちょうどよいということで、そこで集合した。
「・・・で、清翔に確認してみたんだ」
整理がつかないこと。
佐倉くんは、天ヶ崎くんに何か最近の悩みはないのか、困っていることはないのかと尋ねてみたらしく、その結果を報告してくれた。
「歯切れが悪い感じだったから結局確実なことは言えないけど・・・部活のことで悩んでるっぽい」
「部活のこと・・・?」
「そう。他に悩みはないのかって聞いたけど、なんかはっきりしたことは言ってくれなくて。結局部活のことしか教えてくれなかった」
部活以外にも相談しにくい悩みがあるのかもしれないけど・・・。
まずはその部活の悩みってやつを考えてみてもいいかもしれない。
「部活の悩み・・・サッカー部だったよね、天ヶ崎くん。サッカー部・・・知り合いいないなぁ・・・」
「俺の知り合いだと・・・田原はほぼ幽霊部員だしな・・・」
佐倉くんはそう言いつつ、ダメ元で聞いてみる、と言ってスマホを操作し始めた。
私もその間、何かいい案はないかと考える。
部活の悩み、っていうと何があるだろう。
部員の仲が悪いとか?顧問の先生と合わないとか?普通にサッカーの技術面で伸び悩んでるとか?
いろいろ考えてみるけど、逆にいろいろ考えられすぎてわからない。
「・・・既読ついた」
「お、なんて言ってる?」
「・・・二か月部活行ってないからわからん、ってさ」
「・・・そう・・・」
まあでも少なくとも二か月前にはそこまで目に見えて問題はなさそうだった、ってことだ。
田原くんから見てっていうだけの話だから、これも確実なことは言えないけれど。
「うちのクラスのサッカー部って誰がいたっけ?」
「田原と林」
「・・・どっちも全然関わりないや・・・、サッカー部の顧問って誰かわかる?」
「確か、柊先生だ」
「・・・知らない先生だ・・・」
まだ一年だし、一年生の教科担任と吹奏楽部の顧問くらいしか知らないので、知らない先生のほうが多いくらいだ。
「なんか30歳くらいの・・・眼鏡かけてて背が高い先生」
「眼鏡で背が高い・・・?」
先生の特徴を聞いたとき、ふと思い出す。
そういえば五周目?だったかで、佐倉くんといっしょに放課後のお説教タイムを待っていたとき。
あのとき天ヶ崎くんと話していた先生、眼鏡をかけていいた気がする。
天ヶ崎くんも身長がかなり高いので気にならなかったけど、あの天ヶ崎くんとほぼ同じ背丈だったし。
「・・・もしかしたら知ってるかも、その先生・・・」
私の一言で、佐倉くんが窓に近づく。
手招きされ、私も佐倉くんに続いて窓際へと向かう。
ちょうど向かい側の校舎の職員室が窓越しに見えた。
「あの入り口の近くの・・・あ、今コピー機に向かった先生」
佐倉くんが指さしたその人は、やっぱり天ヶ崎くんと話していたあの先生だった。
もしかして、放課後に話していたことも部活の問題に関係することだったりして・・・?
「・・・ちょっと気になることがあるから、明日調べてみるよ」
もしかしたら、放課後の話をうまく聞ければ、天ヶ崎くんの悩みを知るてがかりが得られるかも。
どちらにせよ今日できることはなさそうなので、この辺で今日は一旦帰る流れになった。
「あ、そうだ、忘れるところだった」
さあ教室を出ようか、というところで佐倉くんが思い出したようにそう言った。
「体育の時間に言ってたやつ、考えてきたんだった」
「体育の時間?」
聞き返してから思い至る。
『明日以降の俺にスムーズに相談できるようにいくつか案を考えておく』って言ってた、そういえば。
「明日もし俺に協力を頼むなら、朝一で俺の家に来てくれ。これ、俺の家の住所」
佐倉くんはそう言って簡単なメモを渡してきた。
「朝一?しかも家?・・・さ、さすがに迷惑過ぎない?それは」
「大丈夫、一日だけだし。それよりなるべく早く動き出さないとだろ、一日経ったらまたリセットなんだから」
佐倉くんがいいっていうならいいのだろうか。
まあ迷惑をかけても、その迷惑すらまたリセットされるんだけど。
「それで、できれば6時12分に来てほしい」
細かい時間指定に首をかしげると、佐倉くんが補足してくれた。
「俺は普段は一度寝たらなかなか起きないんだけど・・・今日は珍しく6時12分に一回目が覚めた。そんで二度寝した」
「だから6時12分?」
「そう、その時間なら俺も目が覚めてるからたぶん出てこれると思う。けど着替えとかあるからちょっと待たせるかもだけど」
なるほど、自然と目覚めた時間に明日も目覚めるはずっていうことか。
自分がループを経験しているわけでもないのによくそんな発想に至るものだ。
佐倉くんってたぶんかなり頭いい。
「で、今日みたいにループの話をしてくれ」
「けど今日みたいにうまく行くかな?今日は私が交通規制のこととか予言してて信じられただけかも・・・」
「そう、その可能性もあるから、明日の俺を信じさせるための策を一つ預けておく」
「策?」
私は佐倉くんをまじまじと見つめた。
「・・・これは、あんまり言いたくないことなんだけど・・・」


