7月15日、あなたに告白します。

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「おはよ、天ヶ崎くん」

「おはよう・・・て、髪形、いつもと違うね」


 今日はシンプルにポニーテール。触覚少なめ。


「似合ってるね」

「そう?ありがと」


 私は少しそっけなくお礼を言い、私なり最大限のかっこいい笑みを浮かべた。

 今日はスポーティーな髪形に合わせ、かっこいい系女子で攻めてみようと思う。

 ただ難点がひとつ。
 かっこいい系女子ってなるとクールな感じを演出することになるので全体的にそっけなくなってしまう。

 まあものは試しだ。


「天ヶ崎くんは、今日放課後予定ある?」

「放課後?放課後は空いてるよ」

「そう。じゃあ、そのまま空けてて。話があるから」


 私は簡潔にそれだけ言って、あとは世間話を振ることにした。
 適した世間話を必死に探す。

 そういえばちょうどよさげなやつが。


「昨日たまたま体育の先生と話してて聞いちゃったんだけど。今日の体育、何するか知ってる?」

「え・・・いや、知らない」


 私は知っている。
 なんなら経験している、もう6回も。


「他クラスと合同でサッカーだってさ」

「そうなんだ、サッカーなのは個人的にはうれしいな」

「天ヶ崎くんサッカー部だからね。活躍しそう」

「あはは、わかんないけど、がんばってはみるよ」


 さて、もうすぐ電車が来る。
 今日は私が先に颯爽と立ち去る予定なので、電車が過ぎるタイミングをしっかりと見計らう。


「あ、今つい話しちゃったけど・・・そういえば授業まで言いふらすなって言われてたんだった」

「え?そうなの?あはは、言っちゃってるじゃん」


 私は口の端を小さく上げて笑うと、自転車をこぎだす。
 そして進みだした直後、天ヶ崎くんのほうを振り返る。


「そう、だから、二人だけの秘密ね」


 天ヶ崎くんの表情を確認したかったけど、今日は颯爽と立ち去ると決めていたので振り返らず学校を目指した。