7月15日、あなたに告白します。

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 佐倉くんと話した日の、次の日。


「おはよぉ、天ヶ崎くん」

「おはよう・・・て、髪形、いつもと違うね」


 今日はがんばって早起きして、リボンを使った編み込みアップヘアにしてきた。

 短いのが好きってことだったが、毎朝美容院に行くと踏切の時間がなくなっってしまうし、何より毎日遅刻確定。
 普段は下ろしているけど、まとめ髪なら前から見ればロングヘアには見えないってことで、かわいいまとめ髪を試行錯誤してきたってわけだ。


「似合ってるね」

「ほんと?か、可愛いかなっ?」

「うん、かわいい」

「!」


 天ヶ崎くんからの「かわいい」と、得意の王子様スマイルを頂戴した。
 太陽よりまぶしくて目がつぶれそうだけど、私は精いっぱい笑って返す。


「あっ、天ヶ崎くんにほめられるの・・・な、なんか照れるっ・・・、けど、い、一番うれしいなっ」

「そっか、それはよかった」

「天ヶ崎くんって、髪形の変化とかすぐ気づいて褒めてくれてさ、もう、そういうとこ・・・す、好き・・・」


 今日は髪形に合わせてちょっとあざとい系女子を目指すことを決めてきた。
 全く私の柄じゃないけど、できる限りあざとさを醸し出さなくては。


「でもきっと、よく似合ってるから俺以外の人もみんな褒めてくれるよ」


 天ヶ崎くんは私の決死の思わせぶり発言にも、顔色一つ変えなかった。

 しかも似合っていると褒めつつ、私からの好意は軽くかわすという高等テクニック。
 いやまだ諦めるのは早い。


「・・・天ヶ崎くんて、今日の放課後、空いてるかな?」

「放課後?うん、放課後は空いてるよ」

「放課後さ、ちょっと話あるんだけど・・・いい?」


 ここで上目遣い。
 よし来た、これこそあざとい系。


「・・・いいよ」


 効果はゼロだ!

 天ヶ崎くんは何事もなかったかのように横を向き、電車が近づいてきているのを確認する。


「あ、来そうだね」

「あ、天ヶ崎くんとバイバイかぁ・・・さ、さみしいなぁ・・・」

「大丈夫、また教室で会えるから」


 いっしょに行こうとは言ってくれない。
 まあそういう思わせぶりなことしないとこも好きだけれどね・・・。


「じゃあまた教室で。すぐ会えるから、落ち込まないで」

「!」


 これまで毎回踏切での最後の言葉は「じゃあまた教室で」だけだったのに、今日は私が寂しがったからか一言付け足してくれた・・・。
 しかも破壊力抜群の太陽系王子様スマイルとともに・・・。

 効果は抜群だ!
 私のハートは射抜かれた!