7月15日、あなたに告白します。

==========



ジリリリリリリリ――――――!!


 私はいつものアラームで目を覚ました。


「・・・ん・・・、んん・・・?」


 やばい、昨日の告白から先、記憶がない。

 振られたショックがでかすぎて、昨日いつ帰ったのかも覚えていないければ、何時に寝たのかも覚えていないし、昨日何を食べたのかも覚えていない(まあ晩御飯はたぶんこれまで通りカレー)。

 一周目の告白だって、さすがにここまでショックを受けなかった。

 それだけ、私は今回の告白に懸けてたってことだ。


「・・・もうだめだぁ・・・」


 本当なら、そろそろ動き出さないと踏切に間に合わなくなってしまうのだけれど、どうしても動く気になれない。
 私はベッドに突っ伏して嘆く。


「だいたい『今は誰とも付き合う気はない』ってなんだよぉ!せめて私のここがダメ!とかはっきり言ってくんないと改善のしようがないよぉ!!」


 本当はもっと全力で泣きわめきたい気分だったが、そんなことをすれば親に「騒ぐ元気があるならとっとと出る準備しなさい!」と怒られるので、枕に顔をうずめて控えめに叫んだ。


「・・・っていうか普通に神様おかしいだろっ!」


 私の怒りの矛先が、あの神社の神へと向けられる。


「どう考えたって一日じゃ人の気持ちは変わんないよ!せめて私だけじゃなくて天ヶ崎くんもループするとか、一か月単位でループするとかじゃないと好感度の積みようがないわっ!ていうか神なら私の努力なしで付き合えるようにしてくれーっ!!」

「永っ!叫ぶ元気があるならとっとと準備しなさいっ!!」


 いつの間にか怒りのボルテージがトップに到達し、枕ごときでは私の叫びを遮れなくなっていたようだ。

 母親に叱られ、私は重い体をのろのろと動かした。


(・・・行きたくない・・・)


 行きたくない、でも行かないと一生一日が終わらない・・・。
 究極の二択にはさまれつつ、私はどうにか支度を済ませた。


(・・・はぁ・・・とは言っても、この時間じゃ自転車は無理かー・・・)


 朝のせっかくのアピールタイムだというのに。
 とはいえ、昨日あんなにがんばったのに成果が得られないと、なんだかがんばる気が失せるというのもまた事実で。

 もう必死こいて天ヶ崎くんのために自転車をこぐことすら、億劫に感じられた。


(まあ・・・休息もたまには必要・・・ってことで・・・。明日からまた全力でアタックすればいいでしょ・・・)


 どうせループが伸びたところで迷惑がかかるのは自分だけなんだし。

 そんな言い訳をつらつら並べつつ、重たい足を引きずってバス停に向かった。