7月15日、あなたに告白します。

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「遅くなってごめんっ、ちょっと先生に呼び止められて・・・っ」


 もうすでに聞きなれたセリフとともに、天ヶ崎くんが空き教室に入ってきた。


「ううん、大丈夫。来てくれてありがと、うれしい」


 さて、ここからが一番の難関ポイント。
 前の周の天ヶ崎くんによると、天ヶ崎くんは告られるより告りたい派。

 あんまり、ザ・告白!って感じの空気感で行かないほうがいいんじゃないだろうか。
 そう思って、今回は気持ち軽めな告白を用意してきた。


「それで・・・話っていうのは?」

「いや・・・大したことじゃないんだけど・・・」


 本当は大したことだ。
 この告白に人生かかってますから。

 けど重苦しい雰囲気にならないよう、努めて軽い調子で続けた。


「天ヶ崎くんって、付き合ってる人いる?」

「・・・いや、いない、けど・・・」

「じゃあ好きな人は?」

「・・・それもいない」

「そっかぁ」


 年上の余裕感みたいなの醸し出すことを意識して告白を用意してきたけど、いざ自分がやるとなんか背伸びしてる感がぬぐえない・・・。


「じゃあさ、私と付き合ってみない?」

「!」

「私、実をいうと前から天ヶ崎くんのこと気になってて・・・。天ヶ崎くんはどうかな?」


 私は軽い口調とは裏腹に、めちゃくちゃ真剣に天ヶ崎くんの返事を待った。

 今回の周は、できうる限り天ヶ崎くんと関わったし、これまでの三周よりいろいろ進化させた。
 これでもだめってならもうお手上げレベルだ。

 天ヶ崎くんはこれまでの告白すべてで、やんわりと、けれどもすぐに私のことを振った。
 でも今回は・・・言いよどむように間が空いた。

 秒針が、カチリカチリと進む音が、嫌に大きく聞こえた。

 そしてしばしののち、天ヶ崎くんが意を決したように視線をあげた。
 ごくり、と私の喉が鳴り――――――。


「・・・気持ちはうれしいんだけど・・・」

「っ!!」

「ごめん。今は誰とも付き合う気がなくて・・・」


 稲妻に打たれたような衝撃、とはまさにこのこと。