7月15日、あなたに告白します。

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 さあ、最後に、告白の前の一仕事だ。

 六時間目が終わりに近づくと、私は待ちきれずそわそわと身を乗り出し始めた。
 そして終了のチャイムが鳴った瞬間、すぐに席を立った。


(そろそろ・・・そろそろ、だよね・・・)



 自然に、だけど着実に天ヶ崎くんの席に近づいていく。

 そしてその瞬間が来た。

 ころんっと軽快に天ヶ崎くんの消しゴムが転がり落ちた。


(よし今っ!)


 私が急いで消しゴムに手を伸ばした瞬間、同時に隣から別の手が伸びてきた。


「「あ」」


 私と、佐倉くんの声がはもった。


(一瞬で手を伸ばしたのに追いついてきた・・・だとぅ!?)


 佐倉くんをまじまじと見ていると、佐倉くんもこっちを見たため、ばちっと目があった。

 そしてすぐ気まずそうに佐倉くんは目をそらす。

 よくわからないけど先手必勝。
 私は佐倉くんを無視して消しゴムを取って立ち上がった。


「天ヶ崎くん、落としたよ?」

「あ、ごめん、ありがとう」


 天ヶ崎くんは笑って私にお礼を言ったあと、気まずそうに立ち尽くす佐倉くんを見て不思議そうに首をかしげた。

 ごめん!佐倉くん!!
 でも私はこのあとの告白に、文字通り人生がかかっているんです・・・っ!!

 私は心のなかで精いっぱい謝りつつ、天ヶ崎くんに向き直る。


「天ヶ崎くん、それ購買で買ったやつ?私も同じの持ってる!」

「そうなの?じゃあ、おそろいだね」


 にこっと笑ってそう言う天ヶ崎くん。


「あと、あの・・・、このあとの・・・」

「わかってる、忘れてないよ。絶対行くね」

「うんっ」


 私は心のなかでガッツポーズをした。
 今までで一番、いい雰囲気な気がする。

 このいい感じの空気のまま、告白を成功させる・・・!

 私は決意を新たに、約束の空き教室へ向かった。