7月15日、あなたに告白します。

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 社会の時間だけ頑張ってもだめだ。

 そう思った私は、数学の宿題を日直に代わって集めた。
 日直の人はめんどくさい仕事が一つ減ると喜んで代わってくれた。

 なんとこれまでの三周すべてで、天ヶ崎くんは日直の子がノートを運ぶとき手伝いを申し出ているのだ。


(優しくて気がつかえるとか・・・どこの王子様だよっ!!)


 心の中でにやにやしながら問題集とノートの束をもちあげる。
 うん、やっぱ重すぎ。


「日野さん、手伝おうか?」

「!・・・いいの?天ヶ崎くん」

「もちろん」


 いいの?も何もそれを期待してやっているんだからとんだ演技派だ、私は。

 自分の演技力の高さに脱帽すると同時にちょっと失望しつつ、天ヶ崎くんに問題集の束をお願いし、私はノートの束をもった。
 二人並んで職員室へ向かう。


「にしても、今日って日野さん日直じゃなかったよね?なんで宿題回収してるの?」

「あ、えーっと・・・」


 そうだ、理由決めてなかった。
 私は猛スピードを頭を回転させ、苦し紛れの言い訳を繰り出す。


「しょ、職員室に用事あったから・・・ついでに?」

「そっか。気が利くね、日野さん」

「!!」


 さらっと!
 さらっと今私のこと褒めましたよ天ヶ崎くんが!

 うれしさと驚きで口をパクパクさせていると、天ヶ崎くんがふっと笑った。


「何それ、どういう反応?」

「!!」


 ちょっとだけいい感じだ!

 この機会を逃してはならない。
 そう感じた私は、大急ぎで告白の約束を取り付けにかかった。


「天ヶ崎くんっ!今日の放課後、話あるんだけどいいっ!?」

「!」


 今日は朝、踏切で会えてないので、やっとこの話が切り出せた。


「・・・うん、いいよ」

「ありがとう!」


 私は喜びでにやけそうな顔をどうにか諌めるのに必死だった。