でもいいもんね。
この後、先輩の家に行けるから。
たらたらとどうでもいい話を聞き終わって、一目散に教室を出る。
待ち合わせは正門。
早く来すぎたみたいで、先輩が来るまでに何人もの生徒を見送ってしまった。
「わり、待たせた?」
「全然です!」
私を見つけた途端、小走りで来てくれた先輩が嬉しくて、少しだけ嘘をついた。
ま、エイプリルフールだしね。
神様も見逃してくれるさ。
それに先輩を待ってる時間は全然苦じゃないから、待ってないも同然みたいなもんだし!
「じゃ、帰るか」
さりげなく手を繋がれる。
それが嬉しくて、他愛もない話が全部楽しくて。
あっという間に先輩の家に着いてしまった。



